うんちく タンブラー

スタバで持ち込みのタンブラーは洗ってもらえる?自身で洗う必要あり?

スタバで持ち込みのタンブラーは洗ってもらえる?自身で洗う必要あり?

ソトマグ

スタバにお気に入りのタンブラーを持ち込んで美味しいコーヒーを楽しみたいけれど、外出先で洗う場所がなくて困ったり、少し汚れた状態で持っていって店員さんに迷惑ではないかと不安になったりすることはありませんか。

実は私自身も、飲み残しが少し残ったまま持参してしまい、断られたらどうしようとレジ前でドキドキした経験があります。

WEBで検索をすると「店員さんが洗ってくれる」という古い情報も一部で見かけますが、現在は感染症対策などを経てルールが劇的に変わっているのをご存知でしょうか。

この記事では、今のスタバでマイボトルをスマートに使いこなすために絶対に知っておくべき、持ち込み時の洗浄に関する最新事情と、私たちが実践すべき正しいマナーについて詳しくお伝えします。

ポイント

  • 現在スタバでは原則として店舗での洗浄サービスを行っていない明確な理由
  • 持ち込み前に自宅で済ませておくべき正しい洗浄とメンテナンスの具体的な手順
  • 2杯目のワンモアコーヒー利用時に外出先でどう対処すべきかの現実的な解決策
  • 店員さんに迷惑をかけずスムーズに注文するためのレジでの振る舞いとフタの扱い

スタバのタンブラー持ち込みで店員に洗うよう頼めるか

エコでお得な「マイボトル割引」を利用したいけれど、仕事の合間や外出のついでだと、どうしても自分で洗うタイミングがなくて困ってしまうこと、ありますよね。

「昔は快く洗ってくれた」という話も聞きますが、今のスタバでは実際のところどうなっているのでしょうか。

まずは、現在の公式ルールと、私たちが知っておくべき「店員さんに洗うよう頼めるのか」という疑問について、実際の店舗運用の視点から詳しく解説します。

ウォッシュサービス終了の背景

ウォッシュサービス終了の背景

ソトマグ

結論から言うと、現在スターバックスでは、かつて行われていた「ウォッシュサービス(店舗での洗浄)」は公式に廃止されています。

以前はホスピタリティの一環として、バリスタさんがシンクでサッとすすいでくれることがありました。

しかし、2020年のパンデミック以降、飲食業界全体の衛生基準が劇的に変わったのです。

不特定多数のお客さんが口をつけた容器を、調理器具や食材があるカウンターの中に持ち込むことは、ウイルスや細菌の交差汚染(クロスコンタミネーション)のリスクを著しく高めてしまいます。

そのため、現在は「お客様ご自身で洗浄を行った容器をご持参ください」というのが全店共通のルールとして徹底されています。

(出典:スターバックス コーヒー ジャパン「お客様にご持参いただいたタンブラーでのドリンク提供について」

これは単なるサービス低下ではなく、私たち利用者の安全を守るための重要な措置なのです。

ここが注意点

 「少しくらい汚れていても熱いコーヒーを入れれば消毒になるだろう」という考えは通用しません。

衛生管理のプロであるバリスタさんは、目に見える汚れや異臭がある場合、リスク回避のために提供を断る権限と義務を持っています。

店員に迷惑をかけない中身処理

持ち込みにおいて一番気をつけるべきなのは、「飲み残しが入ったままの状態」で持ち込まないことです。

実は、店舗のシンクでお客さんの飲み残し(残液や固形物)を捨てる行為は、食品衛生法や店舗の廃棄物管理基準の観点から非常にデリケートな問題を含んでいます。

もし中身が入ったまま渡してしまうと、バリスタさんは「これを食品用のシンクに流して良いのか」

「排水溝が詰まらないか」と対応に苦慮してしまいますし、何より他のお客さんのドリンクを作る清潔なエリアにリスクを持ち込むことになってしまいます。

ですので、来店する前に必ず中身は空にし、水洗い以上の洗浄を済ませておくのが最低限のマナーです。

「店員さんに余計な洗う手間や廃棄の手間をかけさせない」という配慮が、スマートな持ち込みの第一歩かなと思います。

レジでのやり方とフタの保管

レジでのやり方とフタの保管

ソトマグ

いざレジで注文するとき、意外と忘れがちなのが「フタ(リッド)」の扱いです。

ここがスムーズかどうかで、レジの混雑具合が変わると言っても過言ではありません。

現在の運用では、フタは必ず自分で外して、自分で保管するのが鉄則になっています。

これには以下のような明確な理由があります。

理由 詳細な背景
衛生面 飲み口やパッキンの裏側など、直接口が触れる部分にバリスタさんが触れるのを防ぎ、感染リスクを遮断するため。
紛失防止 繁忙時のカウンター内は戦場です。他のお客さんのフタと混ざってわからなくなるトラブルを防ぐため。
スピード スクリュー式やフラップ式など、複雑な構造のフタを開け閉めする時間を短縮し、提供スピードを維持するため。

列に並んでいる間にフタを少し緩めておき、自分の順番が来たらパカッと外して本体だけをトレーに置く。

これだけで、バリスタさんはすぐに作成に取り掛かることができ、とても喜ばれますよ。

100均や他社製ボトルの可否

「スタバのロゴが入った正規のタンブラーではないと断られるのかな?」と心配する方もいるかもしれませんが、そこは全く問題ありません。

サーモスや象印、タイガーなどの高機能なステンレスボトルはもちろん、100均で購入したプラスチックボトルや、お気に入りのマグカップでも持ち込みはOKですし、しっかり22円引き(持ち帰りなら21円引き)の割引も適用されます。

スタバが目指しているのは「使い捨てカップの削減」という環境負荷の低減なので、メーカーやブランドに関わらずリユース容器であれば歓迎されるのです。

サイズの確認を忘れずに

ただし、注文したいサイズ(TallやGrandeなど)が入る容量の容器を持参しましょう。

あふれてしまうのを防ぐため、少し余裕のあるサイズ(例:350mlのTall注文なら400ml〜500ml程度のボトル)がおすすめです。

ギリギリだとホイップクリームなどが乗り切らないことがあります。

 

店頭購入の新品は例外対応あり

ここまで「店では絶対に洗わない」という厳しい話をしてきましたが、実はたった一つだけ、公式に認められている例外が存在します。

それは、「その日、そのお店で購入した新品のタンブラー」を使う場合です。

店頭に陳列されている商品は、流通過程でホコリなどがついている可能性があるため、購入直後に「これに入れて飲んでいきたいです」と伝えると、バリスタさんがバックヤードで初期洗浄(リンス)をしてくれます。

これは「私物の洗浄サービス」ではなく、あくまで「商品の提供準備」という位置づけになるため、特別に対応してもらえるんですね。

新しいタンブラーを買った日は、ぜひその場でデビューさせて、最初のコーヒーを楽しんでみてください。

スタバへのタンブラー持ち込み前に自分で洗う正しい手順

スタバへのタンブラー持ち込み前に自分で洗う正しい手順

ソトマグ

店舗で洗ってもらえないとなると、重要なのは「自宅でのケア」です。

適当に洗っていると、コーヒーの匂いが取れなくなったり、茶渋がこびりついて落ちなくなったりしてしまいます。

ここでは、私自身も実践している、お気に入りのボトルを長く清潔に保つための正しい洗浄術をご紹介します。

推奨される酸素系漂白剤の効果

ステンレスボトルについた茶渋やコーヒーの頑固な着色汚れを落とすなら、「酸素系漂白剤」が圧倒的におすすめです。

塩素系(いわゆるキッチンハイターなど)は非常に強力ですが、ステンレスの保護被膜を破壊して腐食(サビ)の原因になったり、独特のプールのような塩素臭が残ったりして、せっかくのコーヒーの繊細な風味を台無しにしてしまうことがあります。

その点、酸素系漂白剤なら、ツンとした匂いもなく、発泡パワーで汚れを浮かして分解してくれるので、素材にも優しいのです。

使い方はとても簡単です。40〜50度くらいのお湯に洗剤を溶かし、ボトル内部とパッキン、フタを30分ほどつけ置きするだけ。

これだけで、こする必要もなく驚くほどピカピカになりますよ。

酸素系漂白剤を使った洗浄方法については『水筒の洗浄にはオキシクリーンが便利!正しい洗い方とダメな使い方』の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。

食洗機や煮沸消毒がNGな理由

食洗機や煮沸消毒がNGな理由

ソトマグ

「しっかり消毒したいから」といって、鍋でグツグツ煮沸したり、家庭用の食洗機に入れたりするのは避けたほうが無難です。

多くのタンブラーは「真空二重構造」になっていて、熱による金属の膨張で変形したり、真空層の封止が破損して保温・保冷機能が失われたりするリスクがあるからです。

また、食洗機の強力な水流や熱風、研磨剤入りの洗剤は、外側の可愛い塗装やプリントを剥がしてしまう主な原因にもなります。

長持ちの秘訣

底面に「食洗機対応」のマークがない限り、基本は手洗いで。

塗装剥げや保温力低下を防ぐためにも、柔らかいスポンジを使って優しく洗うのがベストです。

2杯目ワンモア利用の対処法

ドリップコーヒーなどを頼むと2杯目がお得になる「One More Coffee(ワンモアコーヒー)」制度。

これを利用するときに一番困るのが、「1杯目を飲んで汚れたタンブラーをどうするか」というジレンマですよね。

お店では洗ってもらえないので、私が実践している現実的な対処法は以下の3つに分類されます。

1. セルフ洗浄する(推奨)

職場の給湯室や公園の水道などでサッと水洗いしてから再来店する。これが一番確実で衛生的です。

2. 2本持参する

荷物は増えてしまいますが、2杯目用に別のきれいなボトルを用意しておく。車移動の方などにおすすめです。

3. 2杯目は紙カップにする

これが最も現実的な妥協点かもしれません。

2杯目のタンブラー割引(22円)は適用されませんが、汚れた容器に無理に入れるよりはずっと衛生的です。

ワンモアコーヒーの割引自体はレシートを見せれば適用されるので安心してください。

「ウェットティッシュで拭く」という方法もありますが、ラテなどのミルク分や糖分が残っていると雑菌が繁殖する温床になりかねないので、個人的には水洗いができないなら紙カップを選ぶようにしています。

濡れたまま持参するリスク

自宅で洗った後、完全に乾かないまま持っていくこともあるかもしれませんが、これも少し注意が必要です。

水滴が残っていると、バッグの中で漏れて他の荷物を汚すリスクがあるだけでなく、密閉された空間で湿気がこもり、カビの原因にもなりかねません。

特にパッキンの裏側や飲み口の隙間などは乾きにくいので、洗った後は必ずフタと本体を分けて、風通しの良い場所でしっかり乾燥させるのがポイントです。

お店で出すときも、ボトルの外側が濡れているとバリスタさんが受け取る際に滑って落としてしまう危険もあるので、サッとタオルで拭いてから渡すのが親切かなと思います。

自動洗浄機の導入計画と展望

自動洗浄機の導入計画と展望

ソトマグ

「やっぱりお店で洗えたらいいのに」と思う方に朗報かもしれません。

実は海外、特にリユース先進国の韓国のスターバックスでは、店内に「タンブラー洗浄機」を導入する動きが急速に進んでいます。

この洗浄機は、高温のお湯と高圧水流を使用し、わずか数十秒でカップの内外を洗浄・殺菌できる優れものです。

国内においても、丸の内エリアなどで容器シェアリングサービスの実証実験が行われており、環境省もこうした取り組みを後押ししています。

将来的には日本のスタバにもこの「セルフ洗浄機」が設置される日が来るかもしれません。

そうなれば、「スタバ タンブラー 持ち込み 洗う」という悩み自体が解消され、もっと気軽にリユースを楽しめるようになりそうですね。

スタバのタンブラー持ち込みと洗う不安への解決策

今のスターバックスでは、衛生管理の観点から「お客様自身で洗った清潔なタンブラーを持ち込む」ことが大原則です。

以前のような洗浄サービスは期待できませんが、以下のポイントを押さえれば、誰でもスマートにお得なサービスを利用できます。

まとめ

  • 事前準備中身は空にし、自宅で酸素系漂白剤などでケアした清潔な状態を保つ。
  • レジ対応フタは自分で外して保管し、本体のみを渡すことでスムーズに連携する。
  • メンテナンス煮沸や食洗機は避け、素材に合った洗浄方法を選ぶ。
  • 2杯目の工夫洗えない環境なら無理せず紙カップを利用するか、予備を持参する。

最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自分のボトルで飲むコーヒーは格別ですし、何より環境に貢献しているという充足感があります。

ぜひ今回の記事を参考に、自信を持って「マイボトルデビュー」を楽しんでみてくださいね。

執筆者M
執筆者M
最後までお読みいただきありがとうございました!

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